編集者という職業柄、一番多く聞かれるのが「オススメの化粧品、教えて!」という質問。日々、様々なコスメを試す機会があり、デパコスの心ときめくワクワク感や、プチプラで可愛いドラッグストアコスメ、高機能なアイテムが豊富に揃う韓国コスメなど……それぞれに魅力があり、どれも大好きなものばかりです。ではその中でも、特に私がオーガニックコスメを好きな理由とは?
ひとつはその製品作りの背景や、出来上がるまでのストーリーの面白さにあります。例えば大切なパートナーがひどい肌荒れに悩み、合う化粧品がいくら探しても見つからず……そこで「自分で作るしかない!」と、自宅の小さなキッチンで試作し始めたのがきっかけというブランド。また製品に使う植物を採取するのは、エネルギーが満ち溢れる満月の日と決めているブランド。さらには製品作りにおいて非常に厳しい独自のルールを決め、それをすべてクリアするまで長い時間と労力をかけ、妥協のない商品開発に取り組んでいるブランドなど。その不器用なほどに真面目で実直な姿勢に、作り手の方々のこだわりと“想い”を感じます。
また環境への配慮も欠かすことのできない魅力のひとつです。科学的なものをできるだけ使わず、植物由来の成分を配合することで、環境や生物への負担を最小限に抑える努力をしています。最近はプラスチック削減のためにリサイクルできるパッケージに変更したり、レフィルの販売を開始したりと、サステナブルな取り組みにも積極的です。オーガニックコスメを使うことが、自身の健康だけでなく環境問題に目を向けることにも繋がり、良い連鎖が広がっていきます。「すべては使う人のため、そしてかけがえのない地球のため」そんなポジティブなエネルギーで作られたアイテムだからこそ、使うたびに温かな気持ちになれる。オーガニックコスメは人と地球を繋ぐ、“愛と優しさ”が詰まった製品なのだと思います。
今回の「COSME KiTCHEN JOURNAL」vol.4では、この時期ならではのギフト特集を掲載しています。誰かのためを想ってギフトを選ぶ時間が私は大好きです。それはキレイになって欲しいという願いはもちろん、一日の中で自分が心地良くなれる美容時間を大切にしてほしいと思うから。朝から晩まで、時間はあっという間に過ぎていきます。だからこそ、まずは普段の何気ない日常の中に“小さな幸せ”を見つけることから始めてみてほしい。今日はメイクのりがいいとか、新しく買ったスキンケアの調子が良い!とか。ちょっとした瞬間をHAPPYに過ごせる、そんな“喜びセンサー”を磨いてみたら人生がより楽しく、毎日が違って見えてくるかもしれません。
私は夜、仕事を終えお風呂に入った後、まっさらな肌に化粧水を塗ったときのじゅわぁ~っと心にまでしみ込んでいく瞬間がたまらなく好きです。たっぷりと手に取り植物の香りを感じながら軽くハンドプレス。一日の疲れや固まっていた緊張をそっと溶かし、代わりにゆっくりと入ってくる“幸せのモト”。オーガニックコスメが持つ不思議な力に元気を取り戻す、私のパワーの源です。ついルーティン化しがちなスキンケア時間をもっと愛せるようになったら、朝晩2回も幸せが訪れる! 一見普通の日々の中にこそ、キレイのヒントは転がっているのかもしれません。
さて、2024年もいよいよ残りわずかです。思い通りにいかなかったこともあるかもしれないけれど、少しばかり後れを取ったっていいじゃないか。みんなとスピードを合わせる必要はない。精油を香ったときの心が解けていくような感覚と、“頑張りすぎなくていいんだよ”というメッセージ。これもオーガニックコスメが教えてくれたこと。来年も大好きなオーガニックコスメと手を取り合い、励まし合いながら進んでいこう。私は私らしく、私のペースで。