今、みんなのストレスがピークにある時代、あなたの場合はどうだろう。「私はそれほどでも……」という人もいるはずだけれど、でもそれ逆に、ストレスに麻痺しているサインだったりはしないだろうか?
意外だけれど、ストレスと言う言葉が盛んに使われるようになって、まだ30年も経っていない。女性が仕事を持ち、子育てと仕事を両立させるようになり、抱える問題の量も種類も半端ではなくなって、勢い悩みも激増したから、名前がついたようなもの、肌のトラブルや体の変化に現れると「それがストレスと言うものなのですよ」と言われる。そうなんだ、これがストレスなんだ、とよく解らないままに納得させらたりして。しかも、ストレスの正体も対処法も、なかなか明らかにならなかった。ストレスホルモン、コルチゾールが生まれ、これが過剰分泌すると、代謝が悪くなったり免疫力が低下したり、と大まかな仕組みはわかってきたが、じゃあどうすればストレスに勝てるのか。どうすればストレスを肌の衰えや体の不調に変えずにすむのか。そういうことは、結局曖昧なままだった。
1つ明らかになったのは、ストレスは繰り返させてはいけないこと。ストレスは誰にでも生まれる。一生懸命生きている人ほど、たくさんのストレスに見舞われる。でもきっと暇なら暇でストレスは生まれる。だから、生まないことより、同じストレスを繰り返さないこと。繰り返すことで、ストレス自体に麻痺し、ストレスホルモンが過剰分泌してしまうから。
実は多くのアンケートでストレス原因の一位になるのが、職場での人間関係であったりする。でも、ひょっとしてあなたも、仕事だから仕方のないことと、そのストレス自体に慣れてしまおうとしていないだろうか?確かに、毎日同じストレスを受けると、次第に感じなくなっていく。1つの麻痺なのだろうけれど、それが1番いけないのだ。でも繰り返さないで、と言っても、一体どうやって? 生活を変えることができない人はどうするの?
そう、だから笑うのだ。笑うと不思議に人を許せる。辛さも怒りも悔しさも、必ず和らぐ。だからこそ、笑う。いつも笑顔。何もなくても笑顔。口角を上げるだけでもいい。笑顔の数だけ心が前向きになり、笑うそばから、ストレスの数が減る。幸福ホルモンや快楽ホルモンが増えてきて、増えすぎたコルチゾールも減らしてくれるのだから。
あるいはまた深呼吸する。鼻から大きく吸ってゆっくり吐き出す。4秒で吸って、8秒で吐くのがコツ。それだけでもストレスホルモンはが減っていくと言われる。「口角を上げて、深呼吸」なんて、座ったままいつでもどこでもできてしまう。私たち、今まで大げさに考えすぎたのではないだろうか。ストレスに勝つなんて、こんなに簡単だったのに。
もう一度繰り返すけれど、一生懸命に真摯に生きている人ほどストレスが多い。でもその分、笑って深く呼吸すれば、一生懸命がそのままそっくり輝きに変わるのだ。だから忙しい人ほど、笑って笑って。笑う人めがけて、幸せはやってくる………コスキチが標榜する“キリゲリ”の精神こそ、ストレスピークの時代を生き抜く最大のカギだって、早く気づいて欲しいのである。