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このページでは、雑誌やメディアなどで、独特な表現とズバッと胸に響く言葉で、西洋占星術を発信されているジョニー楓さんより星読みについて教えてもらいます!
皆さんと一緒に学びながら解説するのは、ライターのモーリー。
悩めるときも健やかなるときも…“占い”を頼りに過ごしてきた私が思うに、その魅力は占うこと(知ること)で見えてくる未来と同じくらい、今の自分自身に向き合う時間を作るキッカケをくれることだと思っています。
星を読み、自分の明日(未来)を見つめることは、今までよりも少し肩の力を抜きながら、どこか逞しく、軽やかに日々を過ごすことへ繋がっていきます。
解説BOOKを通して、占星術をおこなう上で大切な基本素材や仕組みなどを、一つ一つ丁寧に学んでいきましょう。
ー STEP4⑦【10の惑星:土星】の解説
⚫︎地球(EARTH)から近い順にみてみよう
月:MOON(28日)
水星:MERCURY(90日)
金星:VENUS(225日)
太陽:SUN(365日)
火星:MARS(2年)
木星:JUPITER(12年)
土星:SATURN(29年)
天王星:URANUS(84年)
海王星:NEPTUNE(165年)
冥王星:PLUTO(249年)
10個の惑星たちは各々のスピードで螺旋状に上へ向かって動いており、上記の( )内の通り公転周期があります。
◆土星 SATURN
『 私は証明する 』
公転周期:29年
年齢期:56〜65歳
ルーラー:山羊座
キーワード:
時間、カルマ、形式、明確な形、信頼、責任、安定性、実際性、目的、権利、契約
規則正しい、悲観的、萎縮、引っ込み思案の、憂鬱、保守的、凝固、鈍い、つまらい
⚫︎ネイタルチャート(出生図)で見る土星の役割
・人生の役割
・補う必要がある部分
・道徳的な軸にしている部分
・守っている部分
―月と太陽に続く、あなたの“柱”となる部分を表す惑星
肉眼で見える最も遠い惑星である土星は、その赤道上に美しいリングがあることで知られています。惑星のイラストやアイコンなんかではよく目にするあの形ですね。
このリングは、土星の機能である“制限”を物質的な形で表しているとも言われていたりします。
土星はよくマイナスな印象を持たれがちで、土星の影響のある期間は重く落ち込んだり、不安になるようなことを言われたりします。
なぜなら土星は、その人の人生に秩序や形態、規律を作りだす能力や作用を象徴する惑星だからです。
自分の中で少し不得意な箇所や不足している箇所を、主にピックアップして思い知らせて来るのが土星の影響です。周囲との関わりの中で、自らが痛感するパターンもあれば、外から指摘となってやって来るパターンもあります。
また、自分のホロスコープを確認した際に、土星のある箇所が自分が生まれながらにして不得意、もしくは不足している部分と言うことになります。
つまり避けては通れない人生の課題を土星が指し示していると言うことになります。
サイン(星座)の項目に遡り照らし合わせて見て確認してください。
簡単な説明になりますが、牡羊座に土星があるなら“積極性”が不足しがち、とか。蟹座に土星があれば“他所への理解”が不足しがち、とか。まずはそのサインの持つ姿勢や性質が不足しているように捉えてみてください。※それだけじゃない意味もあります。
そこを常に意識し強化して行くことで、不得意や不足が緩和され、人生に安心感をもたらしてくれる、あるいは後ろめたい部分をなくしてくれるはずです。
得意なところだけを伸ばし、不得意や不足に目を伏せたまま生きると、トランジットで土星が巡ってきた時に更に強い威力で人生に必ず影響を及ぼします。
例えば、細かい勘定が苦手な人が、そのままドンブリ勘定を続けて行くと、そのドンブリ勘定が人生を大きく蝕んでくると言う訳です。
ちなみに、目を伏せて生きれば生きるほど、通常を取り戻すのが困難になると覚悟して下さい。
月が出発点なら、太陽が一番高く上がっている時で、着地点が土星と言う表現もあります。
つまり、土星がしっかりと働いてないと、頑張ったことが形をなさない、あるいは頑張ったのに詰めの甘さが災いし、人生を完結させることができなかった…みたいに必ず足を引っ張って来るはずです。
なので、常に不足しているところの筋トレを怠るな!みたいな感じで毎日意識してください。
他の例で言うと、小さい頃から身体が弱い人が居たとします。ただ、それを克服するべく、日々普通の人よりも健康を意識するようにしていたら、普通の人よりも健康な身体を手に入れた、みたいに土星は意識した分だけ必ず自分の支えになり、人生守ってくれるはずです。
土星ほど確実な影響として現れる天体は他にないので、是非この機会にあなたの土星を意識し、土星を味方につけて下さい。
また、上記で説明した通り、怠けたことが数倍の試練になって訪れるのが土星の作用ならば、「自分のした行いはいずれ自分に返ってくる」という法則に必ず取り込まれるとも思って下さい。
良い行いをすれば、それが自分に返ってくるし、悪い行いをしたなら必ず返ってくる。スピリチュアル的な表現を借りれば、カルマはいずれ倍になって返って来るみたいなことだと思って下さい。
ただ、“前世”での行いがどう……とか、宗教的な怪しいロジックのものではなく、あくまで一人間として後ろ指を差されない為に苦手をなんとかする、つまり自分で現実的に克服できる範囲のカルマが土星だと思って下さい。
確かに、厳しいような印象を受ける土星ですが、土星のエネルギーは私たちの理想や目的を、人生に活かし、それを維持するための具体的な方法や課題へと落とし込んだものが土星だと思って下さい。
それを実行するためには、時間がかかったり訓練や経験を重ねたりすることが必要なこともあると思います。しかし、そこから忍耐強さを人生に必ず備えてくれるはず。
また、私たちが丁寧に努力を重ねたならば、それが成功や達成に向けて成熟することを約束してくれる、とも捉えられます。
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次回は、〈天王星〉の解説になります。
ここから続く、天王星、海王星、冥王星はかなりエキサイティングな空気を纏った惑星になります。
どうか、心して一緒に学びを進めて行きましょうね。
次回もぜひお楽しみに!
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