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このページでは、雑誌やメディアなどで、独特な表現とズバッと胸に響く言葉で、西洋占星術を発信されているジョニー楓さんより星読みについて教えてもらいます!
皆さんと一緒に学びながら解説するのは、ライターのモーリー。
悩めるときも健やかなるときも…“占い”を頼りに過ごしてきた私が思うに、その魅力は占うこと(知ること)で見えてくる未来と同じくらい、今の自分自身に向き合う時間を作るキッカケをくれることだと思っています。
星を読み、自分の明日(未来)を見つめることは、今までよりも少し肩の力を抜きながら、どこか逞しく、軽やかに日々を過ごすことへ繋がっていきます。
解説BOOKを通して、占星術をおこなう上で大切な基本素材や仕組みなどを、一つ一つ丁寧に学んでいきましょう。
ー STEP4③【10の惑星:金星】の解説
STEP 4では、10個の惑星について解説がスタートしています。
前回は、私たちの幼いころの意識に関わりの深い〈水星〉についてお話ししました。
復習したい方は前回の記事をみてね▼
⚫︎地球(EARTH)から近い順にみてみよう
月:MOON(28日)
水星:MERCURY(90日)
金星:VENUS(225日)
太陽:SUN(365日)
火星:MARS(2年)
木星:JUPITER(12年)
土星:SATURN(29年)
天王星:URANUS(84年)
海王星:NEPTUNE(165年)
冥王星:PLUTO(249年)
10個の惑星たちは各々のスピードで螺旋状に上へ向かって動いており、上記の( )内の通り公転周期があります。
今回は、公転周期が3番目に速い〈金星〉について解説していきます!
◆金星 VENUS
『私は調和する』
公転周期:225日
年齢期:14〜25歳
ルーラー:牡牛座・天秤座
キーワード:
美意識、芸術、愛するもの、センス、見え方、魅力、カルチャー、音楽、調和バランス、金銭感覚、パートナーシップ、甘い食べもの
金星は、私たちが愛し価値をおく物事や、人々を惹きつける能力を表します。
〈VENUS:ヴィーナス〉と聞けばなんとなく思い浮かべる姿があるように、金星は“愛と美の女神“などと表現されることも少なくありません。
それは、金星が人間の女性性の核となるような繊細な部分を表し、そのどこか神聖な“美しさや惹きつけるような魅力“を通して、私たちが創造する人生を輝かせてくれるということの象徴であるからではないでしょうか。
また美しさに限らず、好みや話す言葉、カルチャー、纏う空気感などから出る『その人らしさ』の要素とも言えますね。
金星の年齢域である14〜25歳は、ちょうど高校生から大人へと成長する中で個人の世界を大きく外へ広げていく時になります。
勉強だけではなく、芸術や音楽、社交マナーを通して美を培っていく時であるため、この時期の体験がその人の感受性やスタイルを形成するとも考えられています。
金星の時期は特に情感が豊かになり、芸術に感動したり、恋愛に熱中したり…と自分自身を開花させながらも周囲や世界を見て、そこへ向けアプローチしていきます。
また、洗練度と共に必然的に関わる人の幅が広がる中で、芽生える恋心や友情を通し、相手への見せ方や自分自身の好みを知る・表現するようになります。
そして、この時に得た感覚は自分を癒すものでもあるため、歳を重ねていく中で多少の趣味思考に変化があったとしても、なんとなくずっと付きまとうことになるのです。
例えば、学生時代にギャルカルチャーを謳歌していた人が、大人になってからも選ぶ持ち物やメイクなどの端々にどことなくその空気感を出している…みたいな感じ。
ー〈月〉と〈金星〉の違い
金星には、前回までに解説した月と同じように「感じる」働きがあります。
月は新しいことを開拓するというよりも、潜在的にあるものを繰り返すオートマッティックさがあるのですが、金星には新しい体験に対し感性として育ちながら馴染んでゆくという意味での「感じる」働きがあります。
また、金星は前の水星の動きも学んだ上に在るので、外へ関心を向けて次々に新しい楽しみや好きを発見し、あなたをバラエティー豊かにしようとする働きもしてくれます。月よりも少し広がった感覚で私たちの人生を華やかにしてくれるということですね。
また、月も金星も女性性を表す天体です。
ホロスコープを読み解く際、男性の場合では内側にある女性原理の二つのパターンを表し、女性の場合は自身が表現する二つの女性的な行動傾向を表します。
一つは過去の経験や習慣に基づいた日々の生活を守る力、もう一つは未来へ向けて楽しみを探究する力です。
金星が楽しみのためにさまざまな場所へ出掛けていくのに対し、戻ってくるための落ち着いた場所として月があるという感じ。
性別に関わらず、人が生きる上でこの二つのバランスをとることは大切であり、個人のライフスタイルを楽しめるかどうか、というテーマで見れば、双方の働きが必要だということが分かりますよね。
ただ、この金星の原理が強すぎると、感覚もしくは快楽に溺れて周りが見えなくなったり、怠けが出たり、勤勉さを失うことにつながってしまう可能性もあります。
また相手に対して自分をよく見せたい、という思いからの表現であるため、本質というよりも少し“よそ行き感“のある表現(ネガティブにいうと偽り)であることを忘れないでください。
個人としての美学を相手にどう見せていこうかという「見え」を意識する部分と、本当に良いと感じている「ピュアな本質」との調和やバランスを図りながら機能しているという感じなのです。
そういう感覚ってなんだか少し歯痒くもあり、きっと今でも悩むことがあるのではないでしょうか。
ー金星を司る星座は「牡牛座」と「天秤座」
金星を司る星座は、牡牛座と天秤座。
個人としての魅力や、私たちが愛し価値をおくものをどのように人生へ引き寄せるかということを象徴している金星。
地のエレメントである牡牛座は、自分の所有を表し、自分が所有している素質を発掘してさらに磨く事を表しています。または五感を満たす嗜好の追求も表します。物質的所有と言った点では、その人の金銭感覚を含め生きる上で何が必要で、何が必要じゃないかを判断する価値観的なものが培われます。
また、風のエレメントである天秤座は、私たちの社交性(他者との交流や繋がり)に対する欲求やバランスを支配します。恋愛や友情を育む中で、相手に関心を持ったり、愛情を抱いたり…自分自身がどんなことにドキドキしたり興味を持ち、また相手にどのように興味を起こさせるか、を積極的に環境と関わることで洗練度を上げながら発展させていくのです。
牡牛座では自分自身の中にある素質を知りながら同化し、天秤座では外から観られる自分を意識し、そこを演じて期待に応えることでより豊かに発展していくということになります。
金星の時期(14〜25歳)に触れたもの、抱いた感情や感覚、そして『好き』という気持ちは、その後の人生においてその人の表現するもの(ライフスタイル)に大きく関わります。
また個人としてだけはでなく、周囲と関わっていく中で大事にする調和やバランスの感覚をも養う時期であるということが分かりました。
だからこそ、この金星時期は偏ることなく、さまざまなジャンルの人や物事に出会い個人を磨くことが大切です。
逆に考えると、この時期に自分がどんな物事に心を動かされ、ドキドキしていたのかを振り返ってみれば、ご自身の好きなものや、本当の意味で心が落ち着くものなんかが見えてくるかもしれませんね。
最近何をやってもイマイチ満たされない…とか、本当は何が好きなんだっけ?…これあってる?という思いがある方は、是非ご自身の金星期をすこーし遡ってみるのをオススメします!
そうすることで、今のあなただからこそできるまた違った楽しみ方や、心満たされる感覚に出会える気がしてなりません!
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次回は、お待ちかね〈太陽〉の解説になります!
太陽がより一層まぶしくなる時期にタイミングよく解説できるなんて…なんだか楽しみです。
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