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このページでは、雑誌やメディアなどで、独特な表現とズバッと胸に響く言葉で、西洋占星術を発信されているジョニー楓さんより星読みについて教えてもらいます!
皆さんと一緒に学びながら解説するのは、ライターのモーリー。
悩めるときも健やかなるときも…“占い”を頼りに過ごしてきた私が思うに、その魅力は占うこと(知ること)で見えてくる未来と同じくらい、今の自分自身に向き合う時間を作るキッカケをくれることだと思っています。
星を読み、自分の明日(未来)を見つめることは、今までよりも少し肩の力を抜きながら、どこか逞しく、軽やかに日々を過ごすことへ繋がっていきます。
解説BOOKを通して、占星術をおこなう上で大切な基本素材や仕組みなどを、一つ一つ丁寧に学んでいきましょう。
前回の記事 STEP5:【12ハウス】の解説 を復習したい方はこちらから!
ー STEP5【12ハウス】の解説④
◆第8ハウス
相手との深い関わり、深入り、結婚、強い絆
結婚が7ハウスなら、結婚後が8ハウス。つまり、7ハウスで出会った人と深入りした結果が8ハウスということです。
また、7ハウスの時点では、お互いに違う素材だったものが、8ハウスでは混ざり合い一つの素材に変化していきます。
違う言い方をすれば、一度混ざったら元には戻れなくなることを同時に示しています。
個人の人格がなくなり、深い関わりの中で新たな人格が生まれてくるのがこのハウスです。
ここで、星座の流れに当てはめて考えてみると、7番目は天秤座(風エレメント)で、八番目は蠍座(水エレメント)です。
風の持つ多方面へ分散する注意力を、水という狭い範囲に閉じ込めることにより、個々では体験できない世界が広がる、または、個々では生むことできない力が生まれます。
つまり、8ハウスでは受動的にお互いの影響を取り込み合い、その中での変容がテーマとなります。
深入りの規模や範囲は、その場その場とも言えるし、人それぞれとも言えます。
単純に、友達から男女関係へ、みたいなことも8ハウスと言えるし、組織に深入りして、身も心もそこに染まり“組織そのもの”みたいな人間に変貌して行く様子も8ハウス。
例えば、惑星と絡めて読んだ際には、発展を象徴する「木星」が8ハウスにあれば、誰かや何かと深く関わった方が発展すると言うことになる。
試練を示す「土星」ある場合は、関わる前よりも責任が増すことを示します。
繰り返しますが、8ハウスは違う素材が自分に入り込んでくる、または違う素材へ自分が入り込んでいく。お互いに受け入れ合う場所であり、その結果がどうかを確認する場所です。
◆第9ハウス
今以外のもの、海外、広がりや発展
一人の相手や一つの集団との関わりに入り込んでいく8ハウスでは、自分が深く関わっている相手が全てだと思いがちです。
しかし、9ハウスでは、その「全て」だと思っていた相手や組織以外に興味を向けます。
他者との関わりから独立して行く、あるいは他者との関わりの間で得た力を、他で試してみたい。理由は人それぞれだと思いますが、今以外の物へ関心が広がるのが9ハウスです。
まさに、8ハウスとは対照的な空気に切り替わり、限定的に囚われたところで発展させるのが好きな人は8ハウスが強く、身軽にどこへでも飛んでいきたいと願う人は9ハウスが強いという感じでしょうか。
ここでは、今いる場所から離れることで、全く別の世界があることに気がつき、また他の世界でどれだけ自分は通用するか?または、成長するか?…
飽くなき研究と挑戦を繰り返すことがテーマになります。
また、8ハウスの人と人とを結びつける力を経験したあとなので、9ハウスは具体的な学術や仕組みではなく、哲学や思想、世の中の風潮やカルチャーなどの抽象的な事柄を扱います。
例えば、日本からアメリカに行ってみると全く違う文化があることを知り、どちらの考え方も理解できるようになれば、今の自分以外のバリエーションが広がっていく。
また、個人的な発想に留まらず、こういう学びや動きをすれば、今以外の人と繋がれる、もっと世界が広がる、という考え方も9ハウスが強い人の特徴になります。
カフェに行ったら全メニューを制覇したい!という感じの人、あるいは世界中の国の文化を全て体験したい人など、規模や範囲は人それぞれですが「新しいことを試すことこそが人生」という感じで過ごしているのは9ハウスが強い人なのです。
例えば、9ハウスに太陽がある人は、毎日1ミリでもいいから発展することや、昨日の自分よりもイケてることに満たされるので、逆にそうじゃないと頑張れない。
金星があると、好きなことを通してその人の世界が変わったり、広がっていくことになる、と読むことができると思います。
試練を示す土星がある場合は、そこが苦手と感じるか、果てしなく重たいテーマに抽選するか、かもしれません。
◆第10ハウス
将来の姿、才能、可能性
ここまでの1〜9ハウスを振り返れば、それぞれ性質は違えど、前のハウスを踏まえての次がありました。そうやって来たここまでの流れの頂点となるのが10ハウスです。
言わば全てが含まれた性質であり、トータルバランスとして、結局その人がどんな未来を迎えるのか?を読むことができるという訳です。
「きっとこんな風になるだろう」もしくは、「ここを目指せば、将来発展する可能性があるだろう」などのビジョンが見えてくるということです。
これを聞いた私は、『じゃあ、生まれたばかりの子の10ハウスを読めたら、将来どんなことをすればいいか導いてあげられるということ?』と思ったのです。(単純ですが)
しかし、“どんな風に発展するかの“結果”を見ることはできますが、その子が自分で気づいていくこと、自らその気になってみること、などもやっぱり大切。
本人が頭をぶつけながら、失敗や成功を繰り返して進んでいくことこそ、人生の醍醐味ではないかな。“と、ジョニーさんが教えてくれました。
また、例えば、人の興味や関心を惹く将来と言う予測が立てられたとしても、カラオケの熱唱で関心を惹くか?ドームで大勢の関心を惹くか?どちらも方向は似ていても、本人の自覚や頑張りで、規模やクオリティーはいくらでも変わる、と言うことも合わせて。
親や先生が将来のために「これをやりなさい」と言ったところで、その本人がやりたいと思わない限り、また必要だと気づかない限りは意味がないし、才能や可能性に沿ってアドバイスしなければ、逆に未来の芽を摘んでしまう恐れすらありますもんね。
やはり、単純ではありません。
そして、10ハウスで見える「結果」は、社会や環境の中で達成することであるため、予測としてはかなり限定的で実際的な物になるのも事実です。
しかし、例えば10ハウスが火のサインだった場合、歌手、アーティストと言う簡単に限定せず、内側から溢れ出す情熱を外に発散させられるような将来。
また、水のサインであった場合も“いい奥さん”とかではなく、共感力が可能性を広げ未来を創る、みたいに少ないワードで上から限定せずに、本人をその気にさせるような10ハウスの読み方が大切だと思います。
だからこそ、10ハウスに表現される結果は、どんなプロセスを経てきたのか?
また、どれだけ持っている力の全てを出せるか?を読み取る、もしくは導くことが大切です。
ホロスコープを見る際にも、やはり、1ハウスの素材、2ハウスで見る資質や才能、またその素材と才能を6ハウスでどんな風に磨くのか…など、その人の人生の流れを踏まえて最大限力を発揮し尽くせるよう読み取ってアドバイスに繋げるかが、大事です。
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次回は11と12ハウスと角度の解説になります。
いよいよ解説記事もラストになる予定。
ここまでついて来てくださって本当にありがとうございます…!
最後までどうぞよろしくお願いします。
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