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このページでは、雑誌やメディアなどで、独特な表現とズバッと胸に響く言葉で、西洋占星術を発信されているジョニー楓さんより星読みについて教えてもらいます!
皆さんと一緒に学びながら解説するのは、ライターのモーリー。
悩めるときも健やかなるときも…“占い”を頼りに過ごしてきた私が思うに、その魅力は占うこと(知ること)で見えてくる未来と同じくらい、今の自分自身に向き合う時間を作るキッカケをくれることだと思っています。
星を読み、自分の明日(未来)を見つめることは、今までよりも少し肩の力を抜きながら、どこか逞しく、軽やかに日々を過ごすことへ繋がっていきます。
解説BOOKを通して、占星術をおこなう上で大切な基本素材や仕組みなどを、一つ一つ丁寧に学んでいきましょう。
ー STEP4⑤【10の惑星:火星】の解説
⚫︎地球(EARTH)から近い順にみてみよう
月:MOON(28日)
水星:MERCURY(90日)
金星:VENUS(225日)
太陽:SUN(365日)
火星:MARS(2年)
木星:JUPITER(12年)
土星:SATURN(29年)
天王星:URANUS(84年)
海王星:NEPTUNE(165年)
冥王星:PLUTO(249年)
10個の惑星たちは各々のスピードで螺旋状に上へ向かって動いており、上記の( )内の通り公転周期があります。
◆火星 MARS
『私は行動する』
公転周期:2年
年齢期:36〜45歳
ルーラー:牡羊座
キーワード:
力、エネルギー、活動力、対外的な主張、野心、否定、利己的、男性性、攻撃心、権力、競争力、戦争、トラブル、事故、浄化作用
火星がもつキーワードを見れば分かる通り、かなり積極的で、少し危なっかしいというか…怖い感じもしますが、太陽年齢域の段階で自分の性質や本性、あるいは目的や使命がはっきりと把握できていれば、自分を伸ばしていく為に使える惑星です。
また「自分は何者か」という問いかけから一歩先へ進み、“自分の目的をいかに社会や環境へ生かせるのかどうか“という部分で活躍するのが火星。
自分を投影できるような生きる目的がはっきりとすれば、それをどんな方法で実現させるか?または、他者へアピールしたり印象つけたりするにはどう働きかければ良いか?などが問題となってくる訳ですね。
ただ、この年齢域じゃなくても火星が発動する時は多々ありますから、自分はどんなシチュエーションだとやる気がみなぎるのか?あるいは、どんな時に自分自身を制御できなくなるのか?を把握しておくと適材適所に力を使えて、恋も生き方も事故らずに済みますよ。
火星は「ほしいものを手に入れたい!」「超えられない障害はない!」「私は全てを克服する!」というような、自分自身が熱中するものごとを達成するための行動力や野心を表します。
私たちが生きる上で必要になる原動力であり、何か行動を起こすための勇気を与えてくれるエネルギーとも言えると思います。この性質を通して私たちは独立心を育み、自律した存在へと成長するだけでなく、世の中へ向け自分の考えを表現することの大切さを体感して行きます。
また、火星は時に自分自身を守る為に立ち上がり、NOと言える勇気や怒りを表すためのエネルギーにもなってくれるとても大切な役割を担っています。これは決してわがままという訳ではなく、社会の中であなたの個性を発揮するためにはどうしても必要な部分だと言えるのではないでしょうか。
この力を“ここぞ!“という時に上手くコントロールして使うことにより、大きな目標の達成や成長とともに好成績を掴むことへと繋がっていきます。
しかし、この火星のエネルギーが弱いと恋も生き方も受動的になり、つまり能動性を失ってしまうということ。
周囲の圧力に勝てず、自分の力を思うように発揮できない道を歩むことになってしまうので、弱すぎず強すぎず…バランスよく使うことが大切になります。
_ちょっぴり苦い体験を“ちゃんと“やる
36〜45歳という年齢域を見てなんとなく感じる方もいるかも知れませんが、この時期は自分を誇示したい、つまり他をなかなか受け付けないという強い頑固さが出てきたり、過剰な無理が祟って体調を崩したり、なにかとトラブルに見舞われやすい時期でもあります。また、目的意識が薄いと、他で火星を使いたくなり、人によっては離婚や不倫など意図したところとは別のところで火星が発動してしまう恐れがあります。
しかし、意思を持って行動を起こす中で自分の力をコントロールするには、壁にぶち当たったり、ちょっと行きすぎて失敗したりするような体験も必要な気がします。
辛く感じる瞬間も少なくないと思いますが、ここでの経験がなければ対処方法が分からないまま進むことになってしまう。
何度も失敗を繰り返すことで、それが人の力強さになったり、より成熟した深い人間になったり。火星の燃焼の仕方次第でその人の幅を作って行くような気もします。
現代の社会生活では、この火星の部分を制御して全く使わずに過ごすようなシチュエーションにも陥りがちなのも確かです。しかし、表に出してトラブルになることを恐れ気持ちを制圧しすぎていると、上記で述べたようにそれが歪んだ別の形となり漏れ出してしまう…という怖さがあるので注意が必要!
特に火星の年齢域は、ミドルクライシス、ミドルライフクライシス「中年の危機」というイベントに誰もがぶち当たります。
今まで自分が培ってきた、あるいは築き上げてきたものを時代や世界が否定しているような気持ちに苛まれる時期です。
この逆境をどう乗り切るか?人によっては周囲への態度が攻撃的になってしまうとか、善くないと分かっていながらも危ない道へはまって抜けられなくなってしまうなど。取り返しがつかなくなる方向へ向かうケースも多々あります。
この時期に限ったことでもないのですが、上記で説明した通り自分はどんなシチュエーションだとやる気がみなぎるか?あるいは、どんな時に自分自身を制御できなくなるか?を把握する事がまずは大切と言う事になります。ミドルクライシスの時期に上手く火星をを使って乗り切れるか?も、自分の火星をその年齢域まで如何に把握できているかでかなり変わるはずです。
あなたのホロスコープ内で「火、風、地、水」のどこに火星があるか?「活動宮、不動宮、柔軟宮」のどこに火星があるか?をぜひチェックしてみてください。
例えば、火星が牡牛座なら“地の不動“という事になります。つまり、具体的に欲しいものが見つかると頑なでアグレッシブになる、みたいに読み取ることができます。
_女性の異性関係は〈火星〉と〈太陽〉で見えてくる
女性のホロスコープの場合、〈太陽と火星〉は時に男性を表すケースもあります。昔の解釈の仕方であり今はあんまりそうは読みませんが…つまり男性原理である太陽と火星を男性に投影するという訳です。ちなみに男性は、女性原理である月と金星に投影しがちです。
太陽はどちらかと言うと未来の安定性を投影し、火星はパッショナブルな瞬間や気持ちを投影しがち。自分のホロスコープの中で、火星と太陽がどこに位置しているかなどを見れば、自分が好きになりがちな異性のタイプの傾向が見えてきたり、または一定の相手と関係が深まってくるとどのような成り行きになったり、どのような態度にお互いが変わって行くかなどを読み解いていくことができるかもしれません。
なんとなくいつも同じようなタイプの異性と付き合っているなとか、相手を素敵だと思うポイントが同じだなとか、毎回同じような内容で揉めているな…などありましたら、ぜひ自分のホロスコープの確認を!
女性なら太陽&火星 男性なら月&金星をチェックしてみる事で少し対策と傾向が見えてくるかもしれません。
もし分からないなぁという場合は、月に一度の〈GGPのLIVE配信〉で質問してくださってもお答えできると思いますー!
ここまでの解説で、火星は自分の中にある少し強い部分という印象になってしまったかも知れませんが、あなたが自分らしく活躍する為に「勇敢な戦士」として支えてくれる頼れる存在なんです。
常に変化を求められる時代だからこそ、
ちょっとやそっとではへこたれず、どこまでも私たちに挑戦をさせてくれる火星エネルギーとは手を取りながら過ごしていきたいですね!
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次回は、〈木星〉の解説になります。
10個ある天体も折り返しです!疲れてきていないでしょうか…?
この辺りで一度リラックスして、のんびりマイペースでついてきてくださいね。
火星とは反対の性質をもつ木星の解説で惑星たちの学びもさらに深まりますよ!
次回もぜひお楽しみに。
⚫︎Produce
⚫︎Write&Edit