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近頃よく耳にするようになった「フェムケア」という言葉。
もしかすると「デリケートゾーンをケアすること」=「フェムケア」と考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実は「フェムケア」にはもっともっと深い意味があるのだそう。
どうして「フェムケア」は大事なのか?そもそも「フェムケア」ってなに?
そんな素朴な疑問を、コスメキッチンバイヤーである中條さんにぶつけてみました。
ー最近はSNSや雑誌などでも「フェムテック」や「フェムケア」という言葉をよく目にしますね。
「恥ずかしくて話題にできない」という風潮は変わってきたのかな、と思います。ただ、だからといって「意識の高いひとだけが取り入れるもの」というような印象を持っていただきたくはないんです。なぜなら「フェムケア」は単なる流行ではなく、女性のからだにとってすごく大切でHAPPYなことだから。
ーどうして大切なのでしょう?
女性のからだは、良くも悪くも女性ホルモンに大きく左右されています。生理周期や更年期などに関りがある、主に2種類のホルモンの分泌量が、波打つように変化している。こうした波の存在が、体調にもメンタルにも常に影響を与えているんです。
ーどうりで、生理前後で体調がゆらぎやすいんですね。
そう。それなのに、そのゆらぎに対してケアしているという人はそう多くはありません。私たちは季節に合わせて、お洋服やスキンケアを変えますよね。寒くなったらセーターを着るし、冬になったら保湿を重ねたくなる。それと同じように、ホルモンの変化に合わせたセルフケアを取り入れてすごすことが「フェムケア」なのです。
ーただデリケートゾーンをケアすることだけが「フェムケア」ではないんですね。
そうなんです。ただ、デリケートゾーンは女性のからだの調子を整える、いわば“司令塔”のような役割を担っています。ふっくらと潤った状態を保つことで、卵巣の機能を活発化させ、ホルモンの分泌を促すことにも繋がります。デリケートゾーンをケアしたら、肌や髪の毛まで綺麗になった、なんていう声もあるんですよ。
ーそんなところにまで影響するとは!
お肌や心、体に渡り、「なんとなく調子が悪い」という感じる時は、もしかしたらデリケートゾーンのなどのフェムケアが改善のキッカケとなるかもしれません。騙されたと思って、まずは1つのアイテムから試してみてはいかがでしょうか。
≪プロフィール≫
コンシェルジュ/企画・バイヤー
中條 直子
2005年マッシュビューティーラボ入社
コスメキッチン創業メンバーとして携わり、2010年よりバイヤーを担当、コスメキッチンのオーガニックセレクトの幅を広げる。 多くのブランドの導入や立ち上げを経験し、オーガニックブランドの魅力的な生産背景や製品誕生のストーリーを多くの方へ伝えること、豊富な知識で肌のメカニズムから商品をご紹介することを得意とし、社内では教育担当やセミナー活動も行う。 自身は3児の母でもあり、女性ならではのお悩みにも向き合う。
≪プロフィール≫
フリーランスライター
太田 冴
フリーランスライター。金融機関に8年間勤めた後に退職。30歳で早稲田大学大学院修士課程に入学し、日本企業で働く女性管理職の働き方について研究。2022年3月修士号取得。現在は、女性をエンパワメントしたいという思いのもと、フェムテック系スタートアップでも勤務している。